Hyper-V 上で稼働する仮想マシンの自動ライセンス認証
Windows Server には,仮想インスタンス用のライセンスが含まれていることが知られています。Standard には,2つの仮想インスタンス実行権,Datacenter の場合には,無制限の仮想インスタンス実行権が与えられます。これより,複数の Windows Server が必要な場合でも,仮想マシン上に構成すればライセンス費用を抑えることができます。
これまで,Windows Server の仮想インスタンスのライセンス認証の方法を知らなかったのですが,Datacenter の場合は,Automatic Virtual Machine Activation(AVMA,自動ライセンス認証)を使えばよい,ということがわかったので試してみました。
環境
Automatic Virtual Machine Activation (AVMA)
仮想マシンのインストールの際に,AVMA 用のプロダクトキーを使用すれば良いそうです。
こちらのドキュメントに詳しく掲載されています。
Automatic Virtual Machine Activation
特筆すべきことはこのあたりでしょうか。
マイグレーションなどで,仮想マシンを他の仮想化サーバへ移動した場合でも引き続きライセンス認証されるとのことです。
なお,AVMAのプロダクトキーは以下のとおり(2017/6/24現在,ドキュメントより引用)。
Windows Server 2012 R2
Datacenter: 4TGP-NPTV9-HTC2H-7MGQ3-DV4TW
Standard: DBGBW-NPF86-BJVTX-K3WKJ-MTB6V
Essentials: K2XGM-NMBT3-2R6Q8-WF2FK-P36R2
Windows Server 2016
Datacenter: TMJ3Y-NTRTM-FJYXT-T22BY-CWG3J
Standard: C3RCX-M6NRP-6CXC9-TW2F2-4RHYD
Essentials: B4YNW-62DX9-W8V6M-82649-MHBKQ
手順
仮想マシンのインストール時に,インストールしたい Windows エディションの AVMA キーを入力します。 今回は,Standard のキーを入力しました。
AVMAキーに対応したエディションが選択できます。今回は,デスクトップ エクスペリエンスを選択しました。
インストール後に,以下のコマンドでライセンス認証状況が確認できます。
slmgr -dlv
ライセンス認証が行われていることが確認できます(一部加工しています)。
仮想マシンからホストマシンの情報が取得できるようです。